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クリスセキュアシステムズをたたみます。

以下、2週間前にFacebookに投稿したことの丸写し。


はじめに、わたしの仕事が遅いことについて、関係者各位には深くお詫び申し上げます。

さて、クリスセキュアシステムズをたたむことを検討しております。
主たる理由は次のとおり。

  • 在学年限の関係上、もはや余計なことをする時間がない
  • 必ずといっていいほど尻に火が着くまで何もせず、クライアントに迷惑をかけたり、自分の仕事を自ら炎上させてしまうことがあった(つまり、時間とタスクの割り振り・自己管理がド下手クソ)
  • できないことを引き受けて痛い目にあった

とくに下のふたつは他人が関わるぶん、より重大な懸案事項です。仕事をする人にあってはならないことです。頭では分かっているのにまるで行動が伴わないので、社会人風情を気取るのはここでやめにして、やるべきことをやる、一人前の人間になる訓練に立ち返ります。本当に社会人になるまでにあと2年あるので、この間にどれだけ弱点を克服できるか、自分を試してみようと思います。

それと別れました。

13日の金曜日

私の身の回りには、大学を中退、休学、留年をしている人が多い。 きっとそうしない人が大多数を占めるはずなのに、なぜか多い。 そして、そういう人たちはおもしろい。とても、おもしろい。

そこで、彼らに好きなことを書いてもらったものを集めたら、とてもおもしろいのではないかと考え、この「はぐれ学生アドベントカレンダー」を企画するに至りました。 本企画では「はぐれ学生」とは、先にも述べた大学などの学校を中退、休学、留年した方、また、仮面浪人やちょっと変わった進路を選んだ方などを指すことにします。 引用元 はぐれ学生 Advent Calendar 2013


そんなわけで、わたしくりすが、はぐれ学生 Advent Calendar 2013の12月13日ぶんの記事を担当します。Tracブログが若干読みにくいうえにたいへんな長文となりますが、どうか最後までお読みいただけますと幸いです。


まずは身の上話から

わたしについてはトップページおよびREADMEに自己紹介文を載せていますので御覧ください。 わたしは4年生の姿をした2年生です。すなわち留年×2。わたしも例によってへんな学生生活を送っています。2010年度に前期入試で入学したのですが、周囲にはACだと思われています。

ところでACって何のことでしょう?

「AC」は筑波大学公式の用語では「アドミッションセンター」を指し、ここが「AC入試」という特殊な入試を行っています。情報科学類のAC入試は、主に今までに実践してきた「へんなこと」をアピールしに、「自宅の庭でジェットエンジンを作った」だの、「SELinuxをdisった」だのおもしろいネタを持った人たちがたくさん来る入試です。AC入試で入学した人たちは学生間で俗に「AC」、または「アタマ・クレイジー」「アホ・コレクション」などと呼ばれています。

∃筑波大生 ⊃ (AC ∩ 留年)

さて、彼らはこういった感じの曲芸には長けているのですが、なにぶん入試が早く、またいわゆる試験勉強をさほど必要としないので、理系にもかかわらず「数IIICを履修していない」というACたちもいます。そして、入学して即、解析学Iをはじめとする基礎科目群にいじめられるわけです。こういった経緯もありACは擢んでて留年率が高いといわれています。

実はACの留年率が高い理由は「一般に言う勉強ができない」というものはほんの一例にすぎず、実際にACを観察してみますと、起業している方が大勢いるのです。ソフトイーサ社CEOの@dnoboriさん、ゲヒルン社CEOの@isidaiさん、Has-Key社CEOの@opentakaさん、BearTail社CEOの@96kuroxさんなど、技術力、経営力、そして行動力を持ったACたちは起業し、ビジネスのほうに尽力していくのです。彼らが「勉強してる場合じゃねえ!!」とのたまい[要出典]大学生活を擲って産み出したプロダクトが、今この瞬間も世界を動かしています。


お待たせしました。ここからが本題です。ACはビジネスに傾倒するというお話をしましたし、今日は13日の金曜日ですので、以下ではわたしが最初に関わったベンチャービジネスの怖い話をしましょう。

わたしもビジネスに傾倒していた頃があります。あれはわたしがまだ大学の1年生の頃、ほぼちょうど3年前のことでした。(おもむろにサントラが鳴り出す)

2010.12

この頃からわたしが関わるようになった組織*1をM社と呼びましょう。それは、突然のSkypeコンタクト申請から始まりました。プロフィールによると、わたしの3つ上の女性らしい。M社ヘッドハンターの彼女の口車にまんまと乗せられ、組織代表者の男性と京都で会い、夢にあふれるへんな話をしてきました。その後もひたすらにうまい話を聞かさされたり、同じようにして集められてきたウェイ共と一緒に「会議」と称する集会を開いては「俺らはこんなに儲かるぞムッホッホ」みたいな中身の薄い話をしたり、大学を休んでは*2大手銀行やベンチャーキャピタル、代表者の知り合いの企業などを巡って夢を語り、「今日は商談だ」などとその様子をTwitterで実況して自慢している気分に浸ったりしました。なお、いずれも成果を結んだかどうかは、わたしは知り得ませんでした(代表者によると「極秘」らしい)。

2011.05

そうこうしているといつの間にかオフィスが港区某所に爆誕していたのでした。資金調達がうまくいったのかな?と思ったのですが、ほどなくカラクリを知りました。「受託開発」によって資金を錬成するというのです。この頃のわたしはITビジネス童貞を捨てた矢先で、「受託開発」が滅亡の始まりであるとは塵ほども思わなかったのです。むしろ、開発の成功によって与えられる報酬の額に目が眩んでおりました。なんでも、数百万円であったその案件のうち半額を持って行ってよいと、代表者自らが話したのです。それをすっかり信じこんで意気揚々と例の案件に取り組み始めたわけですが、やがてこれは炎上案件へと変貌するのでした。余計な話ですが、この頃には先ほどのヘッドハンターと代表者がデキていたようです(どこでアレしたのか知らんけどその後ほどなくしてデキ婚キメるという荒ぶりっぷり)。

2011.03

と、その前にひとつアヤシイなと思った事件はありました。2011年3月、そう、東日本大震災があったあのときです。すぐに代表者から連絡があったのですが、内容はわたしの安否確認ではなく、サーバの安否確認でした。些細なことに思われますが、人員の心配をしない経営体制というのは、人間をダメにする企業の決定的な特徴です。彼らが大事にするものは商売道具であり、人間ではありません。死にたくなければ、そういう兆候のみられる企業で働いてはいけません。

2011.05.22

炎上案件の話に戻りますが、まず、進捗がない。確かにわたしの不勉強や怠慢(「学業の優先」ともいう)もありましたが、そもそもプロジェクトに危機管理という概念がまるで無かったのが、諸悪の根源でした。大学に入ったばかりのケツの青い学生が何人かいるだけのグループがシステムを製作するということは右往左往するのは火を見るより明らかであるにもかかわらず、プロジェクトが瀕死となってはじめて騒ぎが起こったということです。クライアントの代表者さんは非常に優しいお方でしたが、それでも風当たりが強くなるのが感じられました。
進捗がないのなら錬成するしかないということで、5日間例のオフィスにこもりっぱなしになることも3度ほどあり、たくさんの単位を滅ぼしてしまいました。代表者はわたしが大学を休んでまでオフィスにやってくるのを喜んでいましたが、冷静に考えると変でした。

2011.05.24

さらに、我々の代表者が経営者としての自覚を持っていませんでした。というのも、彼は企業における「経営者責任」をまるで認知していませんでした。これには資金繰りや末端従業員のケツ拭いなどが含まれますが、わたしが上記のようなポカをやらかしたことを報告すると、「オフィス代が払えない」だの、「お前の失敗のせいで俺がオフィス代を払うのか」などとまくしたてられ*3、たいへん気の弱いわたしはオフィス賃料24.3万円を振り込んでしまいました。彼はというと「それがお前の責任の取り方なんだ」となぜか否定的。そうしてほしかったものだと思っていました。

2011.06

ここまでひどい事件が発生しましたし、よくよく考えるとこの実に半年間、一度たりともお金をもらっていませんでした。あちこちで膨れ上がる負債のにおいを感じとって初めて、M社はわたしにとって害悪であることに気づきました。弁護士のもとで働いている友人をはじめとする周囲の人物に相談をもちかけ、たくさん意見を仰ぎました。結局、6月に示談が成立したのちにM社を脱退しましたが、払われた賠償金はわたしの主張の1/3程度(両者合意の2/3)でした。そして、約束を果たさぬままいつの間にかいなくなっていました。

2011.06.09 - Present

その後彼らとは一切の連絡を断って2年半が経ち、今に至ります*4が、たまに噂を聞くに、契約書を作らないなどふざけた経営をしていたそうです。

2011.08

わたしはといいますと、事件が終結した2ヶ月後からずっと個人事業主として、ささやかながら何かをやっております。確定申告がめんどくさいです。今フリーランスとして気の向くままにやっている仕事は、主にベンチャービジネスをターゲットとしていますが、彼らは金のあるところとないところの差が激しいです。とくに生まれたてのベンチャービジネスはお金を持っていません。彼らと仕事をするときは、その報酬が1年くらい入らない覚悟が必要だと思っています。


*1 当時はまだ登記登録されていなかったのでした。以降「M社」と示しますが、わたしが関係のあった期間中は会社ではありませんでした。
*2 中間試験を休んで商談へ向かうというとってもバカ極まりない行為もやらかしました。留年のきっかけとなったのは言うまでもありません。
*3 経営者としておかしいだけでなく、どうも脅迫罪が成立するようです。Skypeのログという証跡もありましたが、後述のように結局示談としました。
*4 この記事を書くにあたって久しぶりにM社ホームページ(なぜか未だにある!!)や関係者のFacebookなどを眺めてみましたが、関係者らはもはやM社に言及することはなく、M社は存在するのかどうか判別できませんでした。


以上が、わたしの大学1~2年生の思い出であり、1回目の留年のきっかけとなったへんな出来事です。わたしの話からみなさんが何でもいいので感じ取っていただければ幸いです。

The End.

ぼくのかんがえたさいきょうのしゃそく

寝付けなかったからひたすらこんなことをとりとめもなく想像していました。
ためになることを書いたつもりはないのでマジレス禁止。

社則

  • ミス、事故、その他トラブルについて叱責禁止。
    • たいていの人間は怒られることを嫌うので、怒られないようにトラブルを隠蔽し、事態が余計に悪化する傾向があるから。
    • 必ず冷静に対処すること。
    • 的確な対処が難しいと感じたら幹部に相談すること。連絡を受けたら、これを拒否したり叱責したりしてはならない。
    • 再発防止策は確定し次第必ず講じること。
    • トラブルの状況、原因、どのように対処したか、再発防止策を詳細にまとめた資料を作り、社内全域でシェアすること。なお、資料中にトラブルの当事者の個人名等は掲載してはならない。
  • 15分ルール――15分間自力で調べても分からなかったことがあれば人に尋ねる。 (出典: Lepidum Co., Ltd.社則)
  • 「ggrks」発言禁止。
  • 業務中は必ず敬語で会話、他方で休憩時間中や喫煙所では(社員なら)どんな相手でも敬語禁止。後始末ができるならケンカを売ってもよい。
    • 業務中は互いの人格や仕事ぶりに敬意を示すべきである。
    • 一方で、休憩時間中は上下関係を一切取り払うことで、上司や役員を「友達」として捉える視点を確保し、互いに尊厳を持った個人であることを再確認する場を設ける (パワハラ防止策)
  • 2回叱ったら3回褒める。
  • 精神論、根性論禁止。
    • 顔が濡れて力が出ないアンパンマンに向かって、ジャムおじさんは「顔が濡れた程度で力が出ないのは甘え。」などと言うはずがない。
  • 残業厳禁。
    • 定時は一日の締め切り。一日の業務は業務時間中に終わらせるべきであり、それを破る行為は皆の大嫌いな遅刻と同類である。
    • 定時退社する者を絶対に蔑視してはいけない。
      • もし残業を強要する者がいれば、社長が責任を持って殴る禁止行為の摘発を行う。
    • 「サービス残業」という呼称は排除し、「違法労働」と言い換える。
      • 考えてみればサービス残業は利益供与行為なので贈与税が発生するかもしれない。
        • 税務署の凸は労基署の凸より恐い。
    • 時間外労働は、緊急性のある場合に限り、早朝のみ認める。なお、早朝とは6:00 AMから8:59:59.999 AMのことである(いずれも日本標準時)。
      • 朝方生活は心身の健康によい。
      • 早い時間は電車が空いていて、しかも終電と違って逃すリスクがない。
      • 行き当たりばったりな残業と違って計画的。
  • エンジニアの意見を優先する
    • 無茶な案件を引き受けてこないように、営業には知識や経験の豊富なエンジニアの代表が同行する。

社内エンターテイメント

  • 毎週金曜日は憩いの日
    • エンジニア向け
      • 探究心の赴くがままに好きなことを研究する日。
        • 知的好奇心の養成はエンジニアの知見を深め、思考の柔軟性を高める効果が見込める。
        • もちろん報酬は出る。
        • 年度末までに成果を論文として発表するとボーナスが増える。
    • プロマネ向け
      • おバカ企画選手権を開催。
        • 普通の企画会議では一蹴されそうなクソアイデアをあえて知恵を絞って出す。
        • そのクソ企画案をさらに全力でファンキーにする。
        • こうして錬成されたアホ極まりない企画を終業時ミーティングでお披露目し、エンジニアにひとしきり爆笑して帰ってもらう。
        • 秀逸な企画はエイプリルフールのネタとして採用したり、会社ページのジョークアーカイブスに掲載する。
      • 笑い(=リラックス)をもたらす、プロマネの自由な思考を促進する、などといった利点が挙げられる。
      • 自分は小学生の頃のほうが今に比べて頭良かった気がするけど何でだろう、と思っていたら、「小学生ならではの巫山戯た発想や常識の無さが、何にも縛られない自由な思考をもたらしたのではないか」という仮説に至ったので思いついた。
  • 社内イタズラ選手権大会を毎日開催。
    • 実害の出ない範疇のクリエイティブなイタズラ行為を奨励する。
      • 笑い死ぬ人が出るのを目標にするとよい。
      • ただしハラスメントは起こさないように注意すること。

思いついたら項目増やす && Wikiに移す。

人間が精神のあり方を変えればすぐ実現できる項目もあるので、金ガー時間ガーといわずにできることからやってみたいものです。

なおわたしは経営はしておりません。以上はすべて空想です。