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curlで叩ける年齢計算サイト

本日のやっつけ仕事です。

きっかけ

作った

http://age.x86-64.jp/

使用例
http://age.x86-64.jp/1991/12/29Age: 22というレスポンスを得る。

しくみ

WebフレームワークはFlask, アプリケーションサーバはこのTrac同様にuWSGIです。フロントエンドはnginxです。

ソースコード

from flask import Flask
from datetime import date

app = Flask(__name__)
app.config.update(
    DEBUG=False,
)

@app.route('/')
def usage():
    return "Usage: http://age.x86-64.jp/yyyy/mm/dd <br> curl recommended."

@app.route('/<int:yyyy>/<int:mm>/<int:dd>')
def calculate(yyyy, mm, dd):
    """This part is from Stack Overflow: http://stackoverflow.com/a/2217537/1402144"""
    birthday = date(yyyy, mm, dd)
    today = date.today()
    years = today.year - birthday.year
    if all((x >= y) for x,y in zip(today.timetuple(), birthday.timetuple())):
        age = years
    else:
        age = years - 1
    """End StackOverflow"""
    return "Age: %d" % age

if __name__ == '__main__':
    app.run() # Change this to "pass" in order to run this via uwsgi.

はまってたところ

最初、calculate(yyyy, mm, dd)の返り値にageという変数を直接使おうとしていた (つまりreturn age) が、

TypeError: 'int' object is not callable.

というエラーを得た。上記のようにsprintfっぽく、return "%d" % age"として解決。

Tracを1.0.1にアップグレードしました

くりすです。

本サイトのTracを0.12.3から1.0.1にアップグレードしましたので、その手順をメモしておきます。

もくじ

  1. ねらい
    1. 構成の細分化とは
    2. virtualenvって何だ
  2. アップグレードの実行
    1. virtualenvのセットアップ
    2. virtualenvを使った、最新版Tracのインストール
    3. Tracを0.12.3から1.0.1にアップグレードする
    4. uwsgiの設定を書き換える

1. ねらい

今回Tracを1.0.1にアップグレードするにあたって、単なるアップグレードではなく、サーバの構成をより細分化することも目的としました。

1.1. 構成の細分化とは

ここでいう構成の細分化とは、システムに搭載する個々のアプリケーションの影響範囲をできるだけ小さくする工夫です。

さて、私が使っているUbuntu 12.04 LTSのサーバには、パッケージマネージャを使ってTracをインストールすることができます:

# apt-get install trac

ところが、パッケージマネージャを使う方法には次のようなデメリットがあります:

  • パッケージマネージャで提供されるアプリケーションは必ずしも最新版ではない
  • システム全体に対してインストールすることになってしまうので、サーバの構成への影響が大きい
    • レンタルサーバなどを使っていてroot権限を持っていない場合などは、そもそもこの方法を用いることができない

そこで、virtualenvを用いて、専用のPython環境を構築することにしました。

1.2. virtualenvって何だ

virtualenvとは、Python環境のセットを好きなだけ錬成するしくみ、つまりPythonの仮想環境です。

virtualenvを使うと、

  • システムのPythonに影響を及ぼさない
    • 一般ユーザの権限でもライブラリのインストールが容易
    • /etc/usrなどに余計なファイルを作らない
    • パッケージマネージャで入れたライブラリと競合しない
  • 必要なだけ専用のPython環境を作ることができる
  • Pythonのバージョンが選べる

といったメリットを得ることができます。

2. アップグレードの実行

以下、例示しているディレクトリは/home/trac/curが従来のTrac環境、/home/trac/newが新しいTrac環境を表します。各自の環境に合わせて読み替えてください。

2.1. virtualenvのセットアップ

virtualenvはサラのUbuntuには入っていませんでしたので、インストール。

# apt-get install python-virtualenv
  1. まず、現在のデータをコピーします。
    $ rsync -a /home/trac/cur/ /home/trac/new
    
    rsyncコマンドにおいて、末尾の`/`のあるなしは極めて重要です。
  1. /home/trac/new下にvirtualenvを生成します。root権限は必要ありません(したがってsudoも不要)
    $ cd /home/trac/new
    $ virtualenv env
    
    そうすると、5秒ほどで専用のPython環境/home/trac/new/envが爆誕します。コマンド引数の内容は任意で、たとえば
    $ virtualenv trac_python_env
    
    とすれば、/home/trac/new/trac_python_envが生まれます。
  1. 新しく作ったPython環境を起動します。
    $ source env/bin/activate
    
    そうすると、先ほど生成したPython仮想環境が起動し、
    (env)$
    
    というプロンプトに変化します。(env)という表示は、envという名称のvirtualenvを使用していることを示します。

2.2. virtualenvを使った、最新版Tracのインストール

新しく作ったPython環境においては、基本的にeasy_installあるいはpipを用いて追加モジュールのインストールをします。中にはGenshi(後述)などコンパイルを要するモジュールもあるので、build-essentialを用意しておいたほうがよいでしょう。

# apt-get install build-essential
  1. (env)が起動している状態で、pip install tracを実行します。root権限やsudoは不要。
    (env)$ pip install trac
    
    Tip: Tracがレンダリングに用いるGenshiというモジュールは、高速化のためにPython.hというC++ヘッダファイルを使ってコンパイルするので、
    # apt-get install python-dev
    
    としてこれをインストールしてやると、Genshiの高速化機能の恩恵を受けることができます。

2.3. Tracを0.12.3から1.0.1にアップグレードする

Tracのアップグレードについては詳しい手順は公式ドキュメントに譲ります。要約するとこんな感じです:

(env)$ cd /home/trac
(env)$ trac-admin new upgrade
(env)$ trac-admin new wiki upgrade

これで、Tracは最新版(1.0.1)になりました。最後に、uwsgiの設定を更新しましょう。

2.4. uwsgiの設定を書き換える

本ブログの一番最初の記事に記載していますtrac.xmlがベースです。これを/etc/uwsgi/sites-available/trac.xmlとして準備します。

Note: これはuwsgi 1.0.3-debian 用の設定です。最新版のuwsgi(2.0)では異なる部分が結構あるので、その場合以下は参考にできないかもしれません。

  • .xml

    old new  
    11<uwsgi>
    22    <socket>127.0.0.1:7777</socket>
    33    <plugin>python</plugin>
    4     <env>TRAC_ENV=/home/trac/cur</env>
     4    <env>TRAC_ENV=/home/trac/new</env>
     5    <virtualenv>/home/trac/new/env</virtualenv>
    56    <module>trac.web.main:dispatch_request</module>
    67</uwsgi>

Note: アップグレードなので/etc/uwsgi/sites-enabled/trac.xmlは既に/etc/uwsgi/sites-available/trac.xmlのシンボリックリンクとして存在します。

nginxの設定には変更はありません。

最後に、uwsgiを再起動してアップグレード作業は完了です。

# service uwsgi restart

次はnginxを1.4.4に、uwsgiを2.0にアップグレードしたいので勉強します。

あとUpstartを用いて、uwsgiをソケットアクティベーション型の運用にしたいですね。
Running uWSGI via Upstart --- uWSGI 2.0 Documentation